兄と私と弟と。








―――バンっ






部屋のドアが突然開いた。





その音でなにが起こってるのかわかった。



わかりたくなかった。




眠ってただけだよなんて言えるわけなくって


ただ固まる私たち。







「あなた達…なにしてるの‥‥?」





重なり合ったトキの感触と体温と嬉しさが忘れられない。





「お母さん、知ってたのよ?あなた達がっ‥‥こんな‥‥」




知ってた?




私たちのコトなにも知らないくせに?


















< 233 / 312 >

この作品をシェア

pagetop