兄と私と弟と。
バッとベッドから降りる
ヨロつく足取りで
勉強机に向かう
1番上の引き出しを開けた。
真っ暗な部屋に灯る勉強机のライト
1つの文房具を取り出した。
「はっ、はははっ」
意味もなく出る笑い
自分でも奇妙なくらい
出てくる刃がライトに照らされた。
このカッター
よく切れるんだよねぇー。
手首に近づく
ためらいなんて無い
止める気もない
かすかに痛みが走った
だんだんと深くなる
「いった‥‥っ!!!!」
でも止めない
この痛さが
気持ちいい。