兄と私と弟と。
秋風が冷たく肌を掠め
夜空の月は欠けていた。
俺も‥‥零音がいないと‥‥埋まんねぇよ‥。
そして、数日後には死んだヤツの発表とか、ケガしたヤツの発表があった
でも‥‥いつになっても零音の名前は無い。
「楓斗‥休めよ」
兄貴‥‥‥
「あのさ‥‥お前も受験なんだ‥‥‥」
「うっせぇ!ふざけんな!!」
八つ当たりだ‥‥。
「‥‥わり」
「いや‥俺こそ‥‥」
冷静な兄貴だけど
兄貴も‥いっつもテレビ見てんじゃん‥‥。