兄と私と弟と。






「一回で言うこと聞けよ」





そう言いながら

楓斗は私をまた抱き締めた。







服を着てないから‥

生で感じる体温に

私の心は、楓斗に

茹だれようとしていた。





「零音の身体、スゲェ綺麗だよ」





そっと耳元で言ったその言葉に、私は一気に顔が真っ赤になった気がした。






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