兄と私と弟と。







手でギュッと拳を握りしめた。





ただ嫉妬してるだけ?



それとも‥‥






「零、音ちゃん‥?」





「あ、えっと‥」





「‥‥あ、あのね!

手伝ってくれてありがとう!」





「あ、あぁ‥うん!」







春美ちゃんは照れくさく笑い、教室に入った。




私は小さくなる彼等を見つめてる。








周りからは賑わう笑い声


私だけ浮いてる気がした。




こんなに

暗いんだもん‥‥。














< 56 / 312 >

この作品をシェア

pagetop