兄と私と弟と。
なに‥‥?
「お、お兄ちゃん!?」
「零音‥可愛すぎだろ」
―――ドキン
また私の心臓は
スキップする。
やだ‥私、どうしちゃったの?
可愛いって言葉に
弱いのかな?
兄が言った言葉が
ものすごく嬉しい。
抱き締める強さは
だんだんと強く‥
だけど優しく‥なっていく。
「キス、していい?」
「え!?」
駄目とも良いよとも
言わないうちに
兄の唇は
私の唇と、重なる。
「‥‥‥ぁ‥」