兄と私と弟と。
口からやっと手を話してもらうと、苦しかった何かから説かれた。
「わ、私‥どこに連れて行かれるんですか‥?」
そう言うと
シンという男は
私の唇に人差し指を置くようにして
「秘密」
そう言うだけ。
シンはとてもカッコ良かった
それと同時に
優しさが感じられたら
この人‥モテるのかな?
「てか、さっきは腕、ゴメンね」
「あ、いや‥‥」
「コイツがやったんだよ」
指差す先には
助手席に座る柄の悪そうな男だった。