兄と私と弟と。
「し、真さん‥‥」
「あ?」
あ?の一言で黙り込む男
シンはよほど権力を持っているようだ。
「キミ、名前は?」
こーいう人に教えちゃ‥‥‥イケナイよね?
「さぁ‥知りません」
「言え」
うぅ‥
「‥‥言えません」
「ふーん‥‥上等だ」
シンは私の胸ぐらを掴み、私の顔を見つめた
なにこの人‥
すごいキレイ
でも私‥
殴られるのかな?
思った瞬間
シンの唇と私の唇は重なる
「ゃ‥‥ん、ぁ‥‥」
離れようと必死で
シンを押すが、男に勝てるわけがない‥
「ぁ‥‥」
どうしよ…
この人のキス
‥‥上手すぎ
頭がおかしくなりそう
力すら無くなるようなキス
私はさっきとは裏腹に
シンに身体をゆだねていた。