それぞれの一週間【完】


「覚えてるに決まってるでしょ。私吾妻くんのこと大好きなのに。」

「…゙大好ぎ、なんだ?」


今度は私がきょとん顔をする番。

形勢逆転。と言わんばかりに意地悪く笑う吾妻くんは、先程の私と同じ質問を投げかけてくる。



「吾妻くん愛してる。」

「うん。俺も。」


私がはにかめば、嬉しそうに笑う吾妻くん。

ゆっくりと。私の視界には吾妻くんがいっぱいに広がる。

吾妻くんだいすき。


私の彼は、不器用で。

無愛想だけど

優しい人なのです。




日曜日の補習帰り。
初めて聞いた吾妻くんの愛の言葉。


3ヶ月記念日の贈り物は彼からの優しいキス。




 小悪魔系の女の子には
彼がすべて。彼しか見え   てません。


《小悪魔系だっていいじ   ゃない。》



   -END-

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