それぞれの一週間【完】


…ほんの、興味本位。

ただ、それだけだったんだ。



「ないよ。」



――こう、返事が返ってくることだって心のどこかで分かってた。

でも、どこかで私の名前を波瑠が言ってくれることを期待してた。妹より上じゃなくていい。ただ波瑠が私のことを少しでも大切に思ってくれていれば良かった。


まあ、ある意味。
期待通りの答えだと思う。



「あ、そう。私体調悪いから帰るわ。」

「え、愛?」



頼んだばかりのアイス珈琲はまだ半分以上残っている。席を立つ私を困惑が伺える顔で見上げる波瑠。


それもそのはず。
なんせまだファミレスに着いてから10分そこら。



「どうしたの?大丈夫?」

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