それぞれの一週間【完】

さすがにこれ以上は、と。仲裁に入った俺に向けられる視線は苛立ちを孕むもの(×２)とキラキラとしたもの。



直「吾妻ー…。」

健「俺、倉橋はもうどうなってもいいと思ってる。」

倉「ちょ…！何ソレ泣くよ！？俺マジで泣いちゃうよ！？」



ここは教室の筈。なんで戦場並みに騒がしいんだよ、こっちが泣きたい。


…まあ、でも。



吾「何だかんだ言って、お前ら来てやってんだから優しいよ。」

健「…。」

直「…。」



倉「うん、イイネ！お友達万歳。」




倉橋、いっぺんしばくぞ。

さすがの俺も空気が読めない友人の元気を取り戻しふんぞり返る様子には腹が立ち。そう、呟けば俯いて黙り込んでしまった。


確実に、拗ねた。




健「ったく…。で、何だよ倉橋ﾞ男子会議ﾞっつうのは。」


半分呆れ、半分諦めの声音で問いかける健に勢い良く顔を上げ輝かせる倉橋。

その質問待ってましたと言わんばかりに鼻でふふん、と笑う。