それぞれの一週間【完】
倉「説明しよう!倉橋主催、男子会議とは。男の語りを目的とし、宿題を写し合うのである!」
…いやいや、絶対最後のが目的だろ。
ちらり、俺と同じく呆れた顔を浮かべる健と直哉に視線を送れば盛大に溜息を吐き出していた。
健「…俺、帰るわ。」
直「俺も。」
倉「ま、待って行かないで!!!」
悲鳴じみた声で帰ろうとドアに向けて歩き出した二人を、倉橋は必死に謝罪しながら引き止めている。
それを見て、哀れむのは無理もないだろう。
吾「…で。結局、宿題写すだけが目的なんだろ?」
倉「な、何を仰いますか君!僕は本当に…、」
あー、喚くな五月蠅い。
小さくも無遠慮に溜息を吐き出した俺は、倉橋の突拍子もない行動の真意を大体予想していた。
つか、この馬鹿の場合これくらいしかないだろうからそれは確信に近いんじゃないか。
吾「お前、遠藤さんと喧嘩したろ。」
倉「…、」