それぞれの一週間【完】
黙りこくる倉橋の顔にば図星゙という二文字が浮かんでいるように見えた。
瞬間、倉橋はどよんとした空気を纏い机に突っ伏してしまう。
倉「…遠藤に勉強の邪魔だから消えろ、と。」
吾「言われたのか?」
こっくり頷く倉橋を見てると場違いだけど笑いそうになった。
それは俺だけじゃないみたいで、健も直哉も同じ反応。いや、なんか、倉橋の凹みよう見てると
健「ベタ惚れだな、倉橋気持ち悪い。」
直「遠藤もこいつのどこが良かったんだか…。」
ふ、と鼻で笑いながら刺々しい言葉を吐き出す二人を宥める。そして、俺もフォローのつもりで言の葉を紡ぎ出した。
吾「まあ、それに倉橋、マジで邪魔になるし仕方ねーよ。そんな性格しときながらやけに頭いい所とか、遠藤は癪に障るんだろうし。そんなに気にしなくていいと思う。」
いつものことだろ、と微笑を浮かべ倉橋を含め三人を見ると。
健「吾妻…、」
俺に向けられる悲しい瞳達に小首を傾げた。