それぞれの一週間【完】
直「それはフォローになってねえよ…。」
健「ある意味、1番の天然毒舌は吾妻だと俺は思う。」
はあ?と一気に訝しげな顔になる俺。
吾「今のは完璧にフォローしただろ。」
倉「出来テマセン。俺ノ心ハ深ク傷付イタヨ。」
吾「(片言…。)」
冷たいような、哀れむような目を向けられる俺。それは倉橋専用だろ、俺、カバーしたのになんでだよ。
倉「吾妻は萌ちゃんにしか優しくないよな。」
吾「それ言うなら、倉橋も遠藤さんの前でかっこつけんな。」
健「はは、それ言えてるな。まあ言うなら直哉もだろ。舞花ちゃんの前ではツンデレだもんな?」
直「ああ?なら健だって幼なじみにベタ惚れだろ!」
ぎゃあぎゃあ、騒がしくなってしまった放課後の教室。最早これは男子会議と言えるのかは分からないが、一つ確信を持って言えることがある。
それは
(自分の彼女には)
(とことん甘い、)
(ってこと。)