それぞれの一週間【完】
クスリと。自信満々な顔で笑い声を漏らす小さな小悪魔。
「じゃあ、別れ「やっぱりダメ。」
無意識の内に彼女の言葉を遮り訂正を口にしていた。
包み込むように萌の小さくて華奢な身体を抱きしめる。俺の胸に顔を埋めてくる萌が可愛くて。
さらに強く抱きしめた。
「吾妻くんの気持ち、私知らない。」
「……告ったよ。」
「゙付き合っでしか言われてないよ。一度も聞いたことないもん。」
ぷくーっと頬を膨らまして、言って言ってアピールをする萌。
正直俺はそういうキャラではないと思うんだけど。伝わってないのか。
それを萌に伝えれば、いつものあの笑顔で「知ってるよ。」の一言。
どうしても言わせたいらしい、俺の彼女さん。
「好き」だって伝えれば、それじゃ満足しない我が儘なこの子が愛しくてたまらない。
「萌愛してる。」
「やっと言ってくれた。吾妻くん……、
゙3ヶ月記念日゙は、コレがいいな。」