それぞれの一週間【完】
彼女が自身の唇を指でつついたのにも吃驚したが、何より今日が何の日か覚えていたことに一番驚いた。
それを伝えれば、意地悪く笑って見せてくれた。
「本気で忘れてると思った?」
「思ったよ。萌クラスの奴等ばっかと楽しそうだから。」
その問いかけに否定することなく言葉を紡ぐ。
と。
少しだけ頬を赤らめて悪戯の真相を。
「覚えてるに決まってるでしょ。私吾妻くんのこと大好きなのに。」
「゙大好ぎ、なんだ?」
この質問はせめてもの仕返しだ。萌を真似するようにそう問えば、きょとんとした次には目を細めてはにかんでくれた。
「吾妻くん愛してる。」
なんだ。俺心配する必要なんてなかったんじゃんか。
俺の彼女は
意地悪に笑い悪戯で
俺を悩ませるし
多少気まぐれです。
そんな彼女が好きだから。
3ヶ月記念日のプレゼントは彼女の仰せのままに。
《小悪魔系だっていいん じゃない?》
俺のお姫様には変わりな い。
-END-