それぞれの一週間【完】


時と場所は変わりお昼休み。


ピロロロン…!

友人数名と席をくっつけてお弁当を食べながら雑談中に、私の携帯が着信を知らせた。


ディスプレイを見れば、゙お決まりの゙健ちゃんからのメールが1件。

ボタンを連打してメールを開けば



――――――――――

いつもの頼んだ!

――――――――――


と。何とも呆気ない。
けど、これだって私の日課でもあり特権だ。

バッグから財布を取り出して友人に「言ってくる」と敬礼のポーズをとる私に。


「行って来い。健闘を祈る。」


とまあ。意味が分からない会話を交わすことも日課。



そのまま小走りで教室を出て、三階にある自分の教室から食堂近くの自動販売機へ向かう。

財布から120円。それを自動販売機へ入れてレモンティーのボタンを連打。


取り出し口にレモンティーが出てくるのを待つ一秒位も待ち遠しい。

せっかちって訳でもないけど。この時ばかりは早くして欲しい。

< 22 / 151 >

この作品をシェア

pagetop