それぞれの一週間【完】
時と場所は変わりお昼休み。
ピロロロン…!
友人数名と席をくっつけてお弁当を食べながら雑談中に、私の携帯が着信を知らせた。
ディスプレイを見れば、゙お決まりの゙健ちゃんからのメールが1件。
ボタンを連打してメールを開けば
――――――――――
いつもの頼んだ!
――――――――――
と。何とも呆気ない。
けど、これだって私の日課でもあり特権だ。
バッグから財布を取り出して友人に「言ってくる」と敬礼のポーズをとる私に。
「行って来い。健闘を祈る。」
とまあ。意味が分からない会話を交わすことも日課。
そのまま小走りで教室を出て、三階にある自分の教室から食堂近くの自動販売機へ向かう。
財布から120円。それを自動販売機へ入れてレモンティーのボタンを連打。
取り出し口にレモンティーが出てくるのを待つ一秒位も待ち遠しい。
せっかちって訳でもないけど。この時ばかりは早くして欲しい。