それぞれの一週間【完】


「だってさ、前に健も言ってたじゃん。お人好しだから可愛いって。ソレって、つかえて便利だってことだろ?」

「あははかわいそー。」


――――なんだ。私、そういう風に見られてたんだ。

健ちゃんも、私のこどつかえる幼なじみ゙としか思ってなくて……、


一人お願いされたことに舞い上がってた自分が馬鹿みたいじゃないか。

そう思ったら、急に目頭が熱くなって。何かがこみ上げて来てしまう。


やばいな、早くこの場を立ち去ろう。あのことはメール送っとけばいいや。てか初めからそうしておけばよかった。

そんなことを考えて、自嘲的な笑みが漏れた


その時。



その輪の中にいた一人と目が合ってしまう。

「あ。えやば…」と言われてしまい。逃げようとしたときには、その周りにいた人達全員の視線に捕まってしまう。


「あ、えっと…あはは…。」


なんて。苦笑いを浮かべる私を一番混乱したような目で見つめる幼なじみ。

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