それぞれの一週間【完】
好き勝手言って騒いでいたお友達の人達は、ばつの悪そうに明後日の方向を向いている。
「梨奈…?」
声まで混乱して。
゙やっちまっだって顔が言ってる健ちゃんに視線を向ける。
ああ、面倒くさい。
こういう場面。男の人は面倒くさいんだって、前にクラスの男子達が話てた。
勿論健ちゃんも男だから。そう思ってるだろう。
どうしよう、どうすればいいのかな。泣いたりなんかしたらさらに面倒くさいし。
〈お人好しなら笑っとけ 。〉
「ごめんね健ちゃん迷惑かけて。別にそんな顔しなくても、私も好きでやってるんだし。
健ちゃんがどう思ってても、私には関係ないから。」
そして、笑って見せた。手を振って。
それから、逃げた。
涙腺って壊れたら本当に涙止まらなくなるんだ…。
変なところに感心しながら、私は泣きながら教室へ戻った。
《お人好しって馬鹿みた い。》
大好きな幼なじみには
ただのつかえる幼なじみとしか思われてなくて。
一人その事実にまた涙を流した。
-END-