それぞれの一週間【完】
いつもなら二人でソファに座ってテレビを見てる時間。
そろそろ寝ようかって、結城くんと一緒にベッドに入るの。
私を抱き枕みたいに抱きしめる心地良い温かさが大好きで。彼に擦りよるようにして眠りにつく。
「結城くん…。」
また口に出して呼んでしまった名の彼は。今ここにはいないし、連絡もない。
さすがに。心配な訳ですよ…。
携帯の発信履歴の一番上にある名前の相手に電話をかける。
それは勿論我が彼氏、結城くん。
規則的な発信音が鳴り始めて、コール7回目。
プツッという音の後、ロートーンで私の名前を呼ぶ愛しい声。
“もしもし澪?”
「結城くん?うん私。」
彼と連絡が繋がったことに酷く安心する。
まあ、結城くんが無視する訳ないし(忙しくても必ず電話には出てくれるから。)
あ。会議とかは抜きで。
“ごめんね澪。まだ帰れそうにない。”
「あ、そっか…。分かった。」
“寂しい?”