それぞれの一週間【完】
先輩と帰れない日は友人の車に乗せてもらったり電車で帰ったりと、色々だ。
別れを告げた後、普通に授業を受け。レポートを提出し帰りにスーパーに寄りたかったから電車で一人帰宅。
立ち寄ったスーパーで今晩の夕食の準備を買った。ふと目に留まったチョコレートケーキまで購入。
スーパーの袋片手に上機嫌で帰宅した私は、早速夕食作りに取りかかった。
先輩が可愛いと言ってくれた淡い橙色のエプロンを身に纏い、せっせと慣れない料理をする私はやはり先輩に首ったけだ。
――――晩ご飯の支度は完璧。後は先輩の帰りを待つだけ。
柄にもなく鼻歌なんか歌ったりして。しかもその歌が先輩の車で聴いたあの゙甘えん坊゙の歌だったりする。