それぞれの一週間【完】


先輩は、うん、なんて可愛く頷く。時たま子供っぽいことをするんだから…、その綺麗な顔でそんなことされたらギャップがたまらん…。

って。私は変態か。


その後は、もう一度料理を温め直し。ダイニングテーブルに二人分の食事を並べていく。



「焦がさなかった?」

「焦がしてません(多分…)。」



ははっと意地悪に笑った先輩をゆるりと睨む。


が。


実際私が怒ってなんかないからまったく怖くはないだろう。大皿に肉じゃがをよそって、最後にそれを向かい合って座るテーブルの真ん中に置く。



「うまそ。」

「…、小皿ください。」

「ん。」



先輩から受け取った小皿に、肉じゃがをよそってあげる。

なんか、これ……。

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