それぞれの一週間【完】

混乱する頭で必死に今の現状をのみこもうとするが、逆にそれはさらに自分を混乱させるだけだった。

先輩はそんな私を楽しそうに見ている。からかわれたのかと、先輩をキッと睨みつけた私。


甘えて、とか。

同棲のお誘い、とか。



全部からかったのか。そう考えたら、次第に視界が歪み始める。


鼻の先端がツーンとして、口が震えて目頭も熱くなる。歯を噛み締めている力を緩めたら、もう熱いものがこぼれそうだ。


拳をつくった手を握りしめて、それは机の下。膝の上に押しつける。

顔は徐々に俯き気味になり、そのせいか気の緩みができてしまった。


机の上に出来た小さな小さな水溜まり。唇を噛んで、もうこぼれないように必死に我慢する。