それぞれの一週間【完】
ただひたすらに瞳は瞬きを繰り返し、口は半開き。何とも呆けた表情である。でも、これは先輩が悪い。
「陽菜、勘違いしてるみたいだから言っておくけど。俺本気だからね、陽菜のこと。」
先輩の目は、至って真剣。とても遊んでいるようには見えない。
「陽菜、俺限定で。たまには甘えてよ。」
「…翔太、先輩…。」
「俺、陽菜だけ。うんと甘やかすよ。陽菜が嫌って言うほどに。」
゙ねえ、だから。゙
゙俺に陽菜を甘やかさせて?゙
甘え方なんて、知らないと呟けば。先輩はこれから教えてあげると言って極上のキスをくれた。
《甘えん坊の扉が開いた みたい。》
それは勿論、先輩限定で 。
-END-