それぞれの一週間【完】
当たり前に朝ご飯を食べてなく、私は冷蔵庫の中を物色。そう言えば、直哉は食べて来たのだろうか…。
食パンをトースターに2枚セットして、卵があったからそれを目玉焼きにする。焼きあがった食パンの上に目玉焼きを一つずつ乗せ、それを持って再び部屋に戻る。
――開けたドアの向こう。
直哉はと言うと…、
「どこ行ってたの。」
「(起きてる…。)」
ベッドの上に胡座をかいて、不機嫌そうにこちらを見つめる直哉。
その声からも今の直哉の不機嫌さがひしひしと伝わってくる。どうして怒っているのだろう?
「朝ご飯を、」
「ふーん…。」
カタン、と。机に置いた皿の上の食パンを見て直哉は「うまそ」と呟いた。