それぞれの一週間【完】
今日は突然のお宅訪問みたいな感じでお邪魔してるから。特に何をしようなんて考えていなかった。
とりあえず。怒られたし泣かれたから寝るのはナシだ。本当に落ち着くんだけど…。
「直哉、どっか行く?」
「んー…、そうだな。」
舞花も思っていることは同じらしい。そう、暇、である。
って言ってもどこに行く?と問いかければ、俺との間に沈黙の空気が流れる。まあ、その辺ぶらぶらしようってことか。
つーか、そんくらいなら寝た方がいいと思う。2人で寝ればいいし……あ。
「舞花ー。」
「ん?……え、」
ベッドから降り、準備をしていた舞花は振り向き俺を見るなり口には出していないが、顔には思いっきり『は?』と挑発的な言葉が浮かんでいる。