それぞれの一週間【完】
それに私は目を細めて口端を意地悪く上げて言う。
「知ってるよ。」
それでも、聞きたいんだ。だって今日は―――――――、
「萌。好きだよ。」
「゙好ぎ?」
効果音はきょとん。
困惑に目を見開いた吾妻くんだけど、すぐに私の言っている意味が分かったらしく。
ははっと笑うと耳元に自分の口を近づけて、優しく囁いた。
「萌愛してる。」
「やっと言ってくれた。吾妻くん……、
゙3ヶ月記念日゙は、コレがいいな。」
彼からの愛の囁きに、ふふっと笑うと。
自分の唇を人差し指で二度ほどつついて見せる。
吾妻くんはびっくりしたような顔で少し身体を離すと。
「覚えてたの?」
「本気で忘れてると思った?」
「思ったよ。萌クラスの奴等ばっかと楽しそうだから。」
自分で言ってムスッと膨れっ面になる吾妻くんが可愛くて笑ってしまう。
それにさらに顔をしかめた吾妻くんが、ああ好きだなって思うの。