それぞれの一週間【完】
なんか悲しくなってくるんですけどー…。倉橋は首を鳴らしながら早くしろよーと言いたい放題。鬱陶しいことこの上ない。
私の机に腰を下ろす倉橋を強く睨むがまったく相手にされなかった。畜生。
「これ椅子じゃないんですけど。」
「細けえこと気にすんな。」
「降りてよ勉強できないじゃない。」
「まず返事ー。」
…どうやら、今返事を返さないとこの男は邪魔をし続けるらしい。それは非常に困る。
私は溜め息と共に怪訝な顔を倉橋に向け
「私、今誰かと付き合う気とかない」
「は?聞こえねー。」
「……。」
「……。」
誰かこの、世界は俺中心で回ってるんだよみたいなこと考えてそうな自己中極めてる馬鹿野郎を教育し直してあげて下さい。
素敵なくらい目障りなんですけど。
「はーやーくー。」
…うざい。うざいうざいうざいうざいうざいうざい。