それぞれの一週間【完】
ほんとにうざい。ここまで誰かをうざいと思ったことは一度もない。
ある意味特別ってことで是非喜んでほしいあんたはうざい人決定戦の王者になれる器だよ。
「遠藤ー。」
「なに。」
「He can associate with me?」
「…はあ?」
なんでいきなり英語なんだ(しかも発音良いし)頭良いぞってことひけらかしてんの?
実は毎回テストで順位は1桁ってこと自慢してんの?
「早く答えてー。」
「ちょ、何て言ったのよ…!」
「さーん、にーい、いーち、」
「い、イエス…!?」
倉橋が数を数え始めたから、つい反射的に答えてしまった。
…私の答えが誤ったものだと気付いたのは、倉橋の口元がニヤリと妖しげな微笑みを浮かべたから。
「どうもありがとう。」
「な、んて聞いたの…?」
恐る恐る、私は言の葉を紡ぎ、質問を投げかける。その声が若干震えているもんだから情けない。