それぞれの一週間【完】
「゙俺と付き合っていただけますよね?゙」
「……っ!」
「いや、嬉しいねYESって言ってくれてー。」
「卑怯よ…、馬鹿!!」
卑怯?と私の言葉を疑問形にして返してきた倉橋は「ハッ!」と盛大に鼻で嘲笑う。
と。
またあのうざったい、勝ち誇ったような…ニヤリとした笑みを深めるもんだから胸くそ悪い。
゙当然、だろ。゙
゙きっかけ作んのに、手段選んでてどうすんだよ。゙
「遠藤は、俺の。」
「っ、ふざけんな…!」
くつりと喉を転がすようにして笑う音が耳の奥、脳内にまで痺れを走らせ綺麗に響く。
倉橋は自身の低体温の指を私の頬に添え顎に向けてなぞる。
それにびくんと、肩が跳ねてしまい体がガチガチに強張る。椅子を後ろに引くようにして、机に座る倉橋から距離をとろうとする
が。
倉橋が腰を上げ、私の目の前まで歩み寄ったことでそれは失敗に終わる。