boyshな女の子
応援席にいた人達まで校庭に出てきてカラーごとに整列し始めた。
これは誰が見ても『終わったんだな』と思うだろう。
というか、最後の勝負の結果を見てない俺って…………、
(一体どうなんだろ…………)
結構マズイよな………。
ずっと某然としていてもしょうがないので、仕方なく列の1番後ろに並ぶ。
なんだか心なしか皆がそわそわしている気がする。
「茂木、みんなして浮き足立ってるけど何があったんだ?」
近くにいた茂木を捕まえて簡単に尋ねる。
「『何があったんだ?』てお前………景品のこと頭に入ってないのか??」
「普通に入ってるけどそれがどうかしたんか?」
「……………ありえな」
あろうことか茂木は手で顔を覆って、空を仰いだ。
そんなにあり得ないことなのか?