boyshな女の子
「勿体ぶってねぇで速く教えろよ」
痺れを切らして、思わず少し機嫌が悪い感じで尋ねてしまった。
少しだけ驚いたような顔をした茂木はチョット焦り気味に口を開いた。
「もしかしたら俺ら『得点王』になれるかもしれねぇんだってよ」
「……………マジで?」
「あぁ、マジだ」
「…信憑性は?」
「クラスが獲得した得点を隼人が計算したら、去年の得点王の得点より上回ったんだってよ」
「ふ~ん……」
「あんまし興味が無さそうだな~…」
つまんなそうな顔をして俺の顔を見る茂木。
興味が無いってワケじゃねぇんだけどさ……ただ、
「今、期待しすぎて上げたのを落とされるのが嫌だから。『んなこと言ってもやっぱ無理だろ』的なことを考えてる」
そうすりゃ、後でショックを受けることも無いからな。と呆気からんにいうと「………出た、クールアンドドライ」とか言われた。