boyshな女の子
『………水色連合!!!!』
静かだったグラウンドが1秒の間を開けて一気に湧き上がった。
「おい!優勝だってよ!!やったな、やブヘェ!!!」
近くにいた茂木が女子の大群に吹っ飛ばされた。
「「「華鈴!やったね!!」」」
「あ、ああ……。そこに死んでる奴がいるからどいてやって」
俺は苦笑いで答えながら茂木の存在を教える。
その声にようやく皆足を退けた。
足を退けると予想通りグッタリな茂木が出てきた。
「生きてるかー?」
「おかげさまで…………」
目立った外傷も無さそうだ。
足跡を除いて。
「女子に足蹴にされた気分は?」
「よかったかな~……ってそんなワケあるか!!」
「ヤッパリ~?俺、茂木のことMなんじゃないかってずっと思ってたんだよ」
「俺違うって言ったよな!? あれ? なんで女子みんなして俺から離れていくの??」