boyshな女の子
「よし、決めた。お前から俺にキ━━━━」
「ちょっと待ったーーーッ!!!!」
俺は汗をダラダラ垂らしながら、水城にストップをかける。
今こいつなんて言おうとした………?
俺に何させようとした……………?
「おい、遮んじゃねぇよ」
「いやいやいや、普通遮るだろ今のは!!」
動揺を隠しきれずに一気に捲し立てたところで、しまったと口を塞いだ。
後悔しても後の祭り、後悔先に立たず………沢山のことわざが脳裏に浮かんだが、まさにその通りだと思った。
水城がまた一段とドス黒くなっている。
慌てて弁解しようと試みるが、何も思いつかない。
代わりにふと感じた疑問だけが大きくなっていく。