boyshな女の子
それは今日の朝に起きた。
『なぁなぁ……華鈴、金貸してくれねぇか?』
『………何で?』
教室に入るなり輝(去年同クラス)が飛びついてきた。
足を上げて防御すると、輝は床に勢いよく倒れこんだ。
『今日…弁当忘れちまって……ついでに財布も…………』
『自業自得。隼人に頼んだら??』
すると輝はあいつも忘れたんだとよ!と吐き捨てた。
隼人というのは輝の悪友?で輝つながりで仲が良くなった。
『お前ら……揃いも揃って』
はぁーと深い溜め息を着くと、急に輝がそうだッ!!と叫んだ。
『俺と賭けしようぜ!今日やる50m走の俺のタイムが矢川より速かったら奢ってくれ!』
ドヤ顔がたまらなくウザい。
『嫌だ。めんどいし、……そもそも俺にメリットが無い』
そう言って更衣室に行こうとすると、肩を掴まれた。