boyshな女の子
一通りの種目が終わり、教室に戻ると輝が仁王立ちで待ち構えていた。
「矢川勝負だ!!」
「望むところよ!!」
「じゃぁ、同時に結果を言うって事でいいか?」
「ああ」
2人で暫しの間睨み合う。
まわりは静かに見守っているようだ。
「「6秒ーー」」
「ーーー79!!」←輝
「ーーー65!!」←俺
「畜生!負けたぁぁぁーー!!!!」
床に崩れ落ちていく輝を見て男子共は爆笑し始めた。
女子は喜びの声を上げて俺の周りに集まって来る。
「輝、だっせぇ!!」
隼人なんかツボにはまったらしく目に涙を浮かべている。