boyshな女の子
「まぁ、とりあえずよく寝てろ。 寝不足なんだろ? ひどい隈が出来てる」
その原因を作ったのは、一体誰だと思ってんだ?
ケッ、と悪態をつく。
俺がどれだけあのことで悩んだか知らねぇんだろ。
それを、お前はどうせ笑いながら「あんなの冗談に決まってんじゃん」とか言うんだろ。
俺を混乱させときながら。
何でもなかったかのように。
その時、俺のことをジッと見ていた水城に気が付いた。
「な、何だよ?」
その水城の瞳に動揺する。
あの日と同じ真剣な瞳。
その目が俺のことをジッと見ていて、まるで俺の思ってることを見透かしているように思えた。