boyshな女の子
「なぁ…」
息を吐き出すように話される言葉に全神経が集中する。
適当に聞き流していい雰囲気ではないと思ったからだった。
ピンと張り詰めた空気の中水城は言った。
「………この前俺が言ったことなんて忘れていいから」
その言葉に耳を疑う。
「お前のことだから、どうせからかってるとでも思ってんだろ?」
(ぎく……)
「……………やっぱり図星だったか」
小さく肩を揺らしただけの俺を見て、呆れ果ててる水城。
若干笑ってもいたけど。
「その寝不足の原因は、俺の告白の返事に困ったからなんだろ?」
何でここまで読まれてんの!?、と心の中で驚きながらポーカーフェイスの体はなんとか保つ。