boyshな女の子
————なのに
「忘れていいって、どうゆうことだよ!?」
水城の胸倉を掴んでそう叫んだ。
水城は何も言わない。
ただ黙って俺の目を見ている。
その目には困惑が浮かんでいた。
「…………あの時の言葉は、忘れられてもいい言葉だったのかよ?」
俺のセリフに水城は目を見開く。
「お前の気持ちはそんな簡単に切り捨てられものだったのか!?」
水城は数秒、俺の目を見つめた後迷いを振り切ったような顔になった。