boyshな女の子




水城は数秒、無言で、覚悟を決めたのか顔を上げた。




あの日から忘れられない、この顔。




「俺はお前のことが好きだ。付き合ってくれ」




静かだけど、俺の心に真っ直ぐ届く。


水城の心が。




あの日のことが偽りじゃないって分かった。






……けど、俺は————






「ごめん。お前とは付き合えない」




そう告げると水城は言うと思った、って笑った。





< 237 / 470 >

この作品をシェア

pagetop