boyshな女の子
「それにしても速いな……クラスで2番目くらいなんじゃねぇの?」
「えっ?マジで!?1番って誰??」
「水城だよ」
「運動神経もいいのかよ!」
隣にいる水城はまぁなぁ~と笑ってる。
それを聞いた女子がスッゴーイ!!と声をあげる。
それを男子が見て舌打ちする。
うん、いつもの光景だ。
「これは勝てると思ったんだけどなぁ……」
悔しそうに輝が言う。
「お前が俺に勝とうなんて69年早いんだよ」
「何でそんな微妙な数字!?」
俺が上から輝に言い放つと水城が俺に尋ねる。
「俺の寿命が84歳らしいから」
「「「…………………」」」
「……何その顔…」
何か釈然としないまま、賭けは俺の勝ちで終了した。
しょうがないからお金は貸してあげたけど。