boyshな女の子
他の奴らになら別に構わないのに、水城相手だと妙に意識してしまって恥ずかしくなる。
見るな!と叫ぼうとした時、水城はパーカーチャックを閉めた。
「お前そのパーカーずっと着たままだよな?」
それは確認にしては、随分と命令してるような威圧感で「あ、ああ……」と躊躇いがちに頷く。
それを確認した水城は満足そうに笑ってさっさと岩場から出て行こうとする。
「いつまで、そこにいる気だよ?」
その問いに血管が浮き出るが、なんとか抑える。
このドS!
暴君め!!
内心でグチグチと文句を言いつつも水城の後に続く。
結局、水城が何をしたかったのか分からないまま、海の家『白浜』に着いた。