boyshな女の子
自分達の担任が森の中に消えてく光景は結構シュールだった。
2人で暫し呆然とした後、俺が握ってるブツを見て俺らは歩き出した。
少し歩くと先生の言ったとおり、クラスメイトの叫んでる声が聞こえてくる。
そして、俺らが森から出てきたのを目敏く最初に見つけた輝はおーい!と手招きしている。
「お前らが一等引いたのか」
輝が、俺の手元を見ながら嬉しそうに言った。
「「一等?」」
俺と水城も、俺の手を見る。
「みんな同じじゃないのか?」
「みんなにそんな高い花火買ってたら、予算があっという間にオーバーするっつーの」
不思議そうに聞いた俺に答えたのは隼人だった。