boyshな女の子
現実に戻ってきて最初に思ったこと、それは
もし、その日記が残っていればあの男の子への手掛かりになるんじゃ……?
ということだった。
そして、記憶を頼りに押入れから掘り出したのがこの箱。
さぁ、開けてみようじゃねぇか。と蓋に手を伸ばした、その時
「なぁ~、お前の漫画貸して………ってなんだこの部屋」
「ノックぐらいしろよ、クソ兄貴」
勝手に部屋に入ってきた一つ上の兄貴を睨みつける。
「そんな怖い顔すんなよ」
「だったらノックをしろ(怒)」
今頃コンコンと開けたドアにノックをする兄貴に溜息をつく。