boyshな女の子
《華鈴side》
昼間、水城をぶん殴ったことにより“スッキリ”することが出来た俺は、昨日の寝不足を補うべく放課後の授業は全て寝て過ごした。
「……ん!華鈴!!起きてってば!!」
「ん……なに、……凪……」
目をこすりつつ顔をあげるとそこには怒った顔の凪が立っていた。
「なに、じゃないよ!約束忘れちゃったの!?」
「………約、束……?」
約束…約束……何かしたっけ?
てか、今はいつよ?
寝起きで回らない頭の中をさらってみるが、何も出てこない。
「もう放課後か?それに約束ってなんだっけ??」
「そうだよ!……今日『ケーキ食べ放題』に付き合ってくれるって言ったじゃん!!」
「ああっ!そういや言ってたな、……今日だったっけ?」
その問いかけに凪は首を思い切り縦に降った。