boyshな女の子
「………そのストーカー避けにってことか?」
「そうゆうことです…」
かなり困っているご様子。
今にも泣きそうだ。
「その頼み引き受ける」
そう言うとパァッと目を輝かせて見る香奈ちゃん。
「ただし」
それを遮る俺はちょっと意地が悪いよな……。
「何で俺だったんだ? 友達に頼むとか、男友達にふりしてもらうとかいろいろあっただろ?」
「…女の子だとちょっと心配だし、私男嫌いで話せる男の子いないんです」
一瞬まずったかと顔を青くしたが、香奈ちゃんはそれに、と笑顔で続ける。
「その点、先輩ならカッコいい、強い、一応女と揃ってるんでピッタリなんです!」