boyshな女の子
「俺演技なんて出来ないんですけど……」
「大丈夫。 お前なら出来るよ」
紀田は俺の頭に手を置いて軽く叩く。
「気安く触るなぁっ!!!」
「うおっ!?」
その手を掴んで腰の回転で紀田を投げる。
上手く転がしたけど。
「危ねーな、おい」
「俺に触ったお前が悪い」
「仁王立ちしてんじゃねぇ!」
こんなことしてる場合じゃなかった。
いつの間にか落としていた台本を拾い上げて付箋のページを開く。