boyshな女の子
《華鈴side》
「で?」
「でってなんだよ?」
隣を歩いている奴を見上げる。
学校から出てきて数分。
駅の近くまで来ていた。
「どこ行くかってこと」
「決めてないんかっ!」
「五月蝿いな…」
お前が誘ったんだろーが!!
思わず心ん中で叫ぶ。
なのに何でそんなことを言われなきゃいけないんじゃぁ!!!
「お前が連れてきたんだから、お前が決めろよ」
「俺が決めると俺の家になるよ」
「なにゆえにその一択」
理不尽すぎる。
「もう一つ増やしてやるよ。 俺の部屋」
「寧ろ悪化した!?」
何でそうなる。