boyshな女の子
「反応も可愛いし」
「やめろって言ってんだろ!!」
「ほらその顔」
「へっ?」
「睨んでるくせに赤くなってて、俺のこと意識してんのバレバレ」
「なっ…!?」
「お前の行動っていちいち俺のツボなんだよな」
だから目が離せない。
そう言う水城はとても楽しそうだった。
俺を見る目はとても優しそうで……。
「……帰る」
俺は立ち上がるとそう宣言した。
「じゃあな!!!」
「は!?」
驚く水城を公園に残し全力で逃げた。
家に着くと自分の部屋に駆け込みベッドの中に凄い勢いで潜った。
自分の心臓はもの凄い速さで脈打っている。
(治まれ、心臓!!)
そう思うのに、さっきの水城の顔が脳裏にチラついて一向に治まる気配は無かった。