boyshな女の子
「………さっきから気になってたんだけど、アレとか景品て何?」
突然話しかけられたことに驚きーーー
「………いたんだ…」
ーーーまじまじと水城のことを見た。
「ずっといたよ」
そう言って笑う水城は仮面をつけていた。
さっき屋上にいた時のことを思い出しながらもう一度見る。
何を思って俺なんかにキスなんかしてきたんだか……。
とそんなことを考えられる自分に驚く。
「俺の顔に何か付いてる?」
その声で我に返る。
考え事してたから水城を長い間見すぎた!
「…いやぁ、そういや水城って転入生だったなって思ってさ」
馴染みすぎてて忘れてた!とできる限りの調子で話す。
「言われてみればそうだな!!」
男子の1人がそう言ったことでホッと胸を撫で下ろす。
どうやら違和感は感じられなかったようだ。